平均寿命と健康寿命の差から考えてみること!!
寿命といえば、平均寿命、健康寿命、最近では資産寿命などという言葉も使われるようになりました。この3つの寿命のバランスがいいのが理想ですが、なかなかそうもいかないのが現実です。今回は、平均寿命と健康寿命の差を把握して、そこから検討する事柄などをお話しましょう。
まずは言葉の定義を理解しましょう。
平均寿命と健康寿命の言葉の定義は理解されてますでしょうか?
・ 平均寿命・・・0歳時における平均余命のことを「平均寿命」といいます。平均余命とは、ある年齢の人が平均してあと何年生きられるかを表したものです。
・ 健康寿命・・・2000年にWHO(世界保健機関)が提唱した寿命についての指標で、「平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間」と定義されております。
日本人の平均寿命と健康寿命の差の推移はどうなっているのか?
「令和2年版厚生労働白書」によりますと、平均寿命と健康寿命の推移、差は下図のようになっております。
男性で9年弱、女性で12.5年ほどの差があり、女性のほうが男性に比べ約3.5年ほど長くなります。
年金受給開始時期や介護費用準備の目安になるのでは!?
上述のように、それぞれの寿命の推移やその差の推移がある程度わかってくるとその情報をベースに考えられる事柄がさまざまあるのではないでしょうか。例えば、年金受給開始時期や介護費用準備の目安になるのでは・・・。
もちろん、平均データですので結果的に当てはまらなかったということが多々あるかもしれませんが、何のデータにもよらずに漠然と判断するよりは確率が上がるのではないでしょうか。
年金受給開始時期は今後も踏まえると60歳から75歳の範囲で考えることになりますし、どんどん不安が増している介護費用準備にしても期間の長さが問題になったりします。
各個人間で事情や状況、価値観等がさまざまありますので一律な正解などありませんが、これらの要素や情報をもとに正解だと思える判断をするしかないのです。
あと、考えられる事柄としましては、お車をいつまで運転されるかとか免許の返納時期、お墓の維持管理、処分についてや場合によっては相続対策時期や遺言作成時期などを検討する際に役立つかもしれません。
実体験上、準備しておかないでいると最も困るのは身近な身内です。晩年になって「早く〇〇してくれないかなぁ~」などと囁かれてしまっては目も当てられませんので、動けるうちにしっかり自分で準備しておきましょう。