相続発生後に税務署から届く書類であせらないで!!いわゆる「お尋ね」をご紹介します。
先日、妻の実家に立ち寄った所、義母から「税務署から訳わかんない書類が届いたんだけど。どうしたらいいのかわからない・・・」と言われ、書類を確認するといわゆる、「相続に関するお尋ね」の書類でした。事情を説明して対応するように話して終わったのですが、やはり知らない方からするとびっくりするものなのでしょう。今回はその「お尋ね」についてご紹介します。
相続発生後に税務署から届く「お尋ね」とは?
相続発生後に全員に届くわけではありませんが、「相続税の申告等についての御案内」という表題で書類が一式届きます。これを一般的には「相続に関するお尋ね」と呼んでいます。お尋ねには、相続以外にも住宅や不動産を取得した時のお尋ねなどもあります。
お尋ねとは、簡単に言えば「税務署からの質問状」のことです。税務署は自分達が把握している情報と今回のお尋ねでの回答から得られる情報をもとに税務申告の有無や税務調査の必要性などを判断するのです。
よく皆様から「面倒なので回答しなくても大丈夫ですか?」などとご質問を受けますが、正直答えに困ります。何故ならその相続についての内容を知らない私にとってみれば、後で問題になるかどうかが判断できないからです。
ただし、回答をしなかったことでのペナルティ(罰則)はございませんので、そこはご安心ください。要は、回答をしないと税務署は自分達の把握している情報だけで判断せざるを得ず、それで少しでも疑いの余地が感じられれば税務調査される可能性が高まるわけです。痛くもない腹を探られるくらいなら回答しておいたほうが無難だと思っておいてください。
あと、既に税理士に依頼し、相続税申告の準備をしている場合は相続税申告書を税務署に提出することになるため、お尋ねに回答する必要はありません。
どんな書類が同封されているのか?
「相続税の申告等についての御案内」という表題で届く書類には下記のようなものがあります。
〇 「相続税の申告等についての御案内」という案内文(下記に見本)
〇 相続税の申告のためのチェックシート(下記に見本)
〇 相続についてのお尋ね(下記に見本)
〇 相続についてのお尋ね記入例
〇 相続税のあらまし
〇 相続税の申告が必要な方とは?(チラシ)
〇 マイナンバーの記載が必要です!(チラシ)
〇 返送用封筒
一通り読めばわかるようにはなっておりますが、初めての方は面倒に思うのは仕方がないでしょう。
実際の書類見本の一部をご紹介します!
・案内文
・相続税の申告のためのチェックシート一面のみ
・相続についてのお尋ね一面のみ
通常、「相続に関するお尋ね」は概ね、相続発生後6~8か月後くらいに届くようですが、今回は5か月後に届きました。
最後に、「相続に関するお尋ね」が届いたからと言って相続税の申告が必要な訳ではありません。税務署から書類が届くと焦ってしまうかもしれませんが、誤解なさらないようにしてください。